完璧なハーブティーの淹れ方
ハーブティー(厳密には「ティザン」といいます。本物のお茶は Camellia sinensis の葉からのみ作られるため)は、薬用植物を活用する最も古くシンプルな方法です。正しく淹れれば、デリケートな香り成分を壊さずに必要な成分を抽出できます。
実際に重要なポイントをご紹介します。
水温
多くのハーブガイドは「沸騰したお湯」と記載していますが、これは正確ではありません。花や葉には85〜95℃のお湯が最適です。100℃の完全沸騰では揮発性の芳香精油が破壊されます。これらの成分こそが、カモミールの鎮静効果やペパーミントの消化促進作用を担っています。
完全沸騰のお湯が必要なもの:
- 根・樹皮(タンポポの根、甘草、シナモン) — 細胞壁を破るのに高い温度が必要
- 種子(フェンネル、カルダモン) — 保護された殻から成分を引き出すために高温が必要
それ以外のハーブには、沸騰後2〜3分待ってから注ぐのがベストです。
分量
標準的な治療用浸剤は、水250ml(8oz)に対してドライハーブ小さじ1〜2杯、またはフレッシュハーブ小さじ2〜3杯(生のハーブは水分を多く含むため、同等の効果を得るには多く必要)。
より濃い浸剤が必要な場合は、1カップにつき大さじ1のハーブを使い、蓋をして20〜40分蒸らします。
蒸らし時間
| ハーブの種類 | 蒸らし時間 | 備考 |
|---|---|---|
| 繊細な花(カモミール、リンデン) | 5〜7分 | 蒸らし中は蓋をする |
| 葉もの(ミント、レモンバーム、ネトル) | 7〜10分 | 蒸らし過ぎない |
| 根・樹皮(タンポポ、生姜、シナモン) | 15〜20分 | 沸騰させずに弱火で煮出す |
| 種子(フェンネル、カルダモン) | 10〜15分 | 軽く砕いてから使用 |
| ベリー(エルダーベリー、サンザシ) | 15〜20分 | 弱火で煮出す |
蒸らし中は必ず蓋をしましょう。 揮発性精油は蒸気とともに蒸発します。蓋をすることでカップの中に閉じ込められます。
吸収を高める工夫
少量の脂肪があると、脂溶性成分の吸収が向上します。ターメリックなど脂溶性成分が豊富なハーブには、全脂肪乳や小さじ1/2のコナッツオイルを加えましょう。ターメリックに黒コショウをひとつまみ加えると、クルクミンの腸内での分解を抑制し、吸収率が2000%向上します — これは科学的に十分に証明されています。
渋味の強いハーブ(ネトル、ローズヒップ)には、レモンを少し絞ると飲みやすくなり、効果も損なわれません。
保存について
乾燥ハーブは開封後、効力がすぐに落ちてしまいます。遮光・遮熱のできる気密ガラス容器で保存しましょう。適切に保存された乾燥ハーブは12〜18ヶ月間、治療効果を保ちます。使用前には香りを確認してください — 香りがなければ、薬効もありません。
薬用ハーブにはプラスチック容器を使わないようにしましょう。植物の化合物が時間とともに容器に移行してしまいます。
特定のハーブの調製方法については、ハーブリファレンスをご覧ください。